04.06.06:29
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08.20.23:59
マルボロの箱をチラつかせて、煙草を吸いに向かう。表現したいことは未成年にも関わらず、喫煙者であることと、どんな銘柄の煙草を吸ってるかだった。最初は入ってきた煙を肺は拒絶する。煙草の欲に駆られて吸う人なんていない。煙草を吸うきっかけって格好つけるためだった。それが格好いいと思ってた。のちに、辞めることがどれほど大変なのかも知らずに……。不健康だなんて大歓迎だった。 セックス・ピストルズを聴いた。荒削りだなんて思わなかった。無茶をすることが格好いいと思った。ナイフで自分の体を傷つけるのなんて最高と思った。ドラッグで体が蝕んでいる人のことを聖人だと思った。それでも不健康だなんて無縁のキーワードだった。 飲み干した瓶ビールをテーブルに並べてみる。表現したいことはどれだけ酒に強いかってことだった。最初は胃すらアルコールを拒絶する。酔っ払いに魅了されて、アルコールを飲み始める人なんていない。数十分後にすべて吐き出してしまうことは酔ってても理解している。明日の朝には胃痛に苦しむのも分かってる。二日酔いが怖くて、酒なんて飲めない。不健康な生活が美しく思えてた。 不健康が美しいという図式が間違っているということは、自然界をみればすぐにわかる。クジャクの羽根、シオマネキの片手、鳥の囀り、蟷螂の健康な体、交尾に必要な条件だ。健康体が優れ、選ばれる。
「タバコは吸わない、酒はたしなむ程度、夜11時には床につき、必ず8時間は睡眠をとるようにしている……。寝る前にはあたたかいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと、ほとんど朝まで熟睡さ……。赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに朝、目をさまさせるんだ……。健康診断でも異常なしと言われたよ」
吉良吉影
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私はとても真面目人間で全くおもしろみがない子なので、そんな悪い事が出来る人に憧れてましたねー。
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