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06.23.22:07
廃墟の写真集を眺めていると、銅山や金山、炭鉱や工場などが多いことに気がつく。高度成長期の日本を大いに支えた場所であるし、それだけ需要が高かったのだと思う。当時は必要だったけど、徐々に需要が無くなり、廃れていったことがわかる。日本国土のあちこちに存在し、ありふれているけど、今もなおその姿は美しい。美しいのだが、欠点を言えば生活感が無い。勿論、そこのでのドラマが多々あったんだと思うが、その時代の、瞬間の背景を探るには生活感が必要だと思うし、それを感じられる場所に最もノスタルジーを感じる。 俺が最も好きな廃墟はホテルやリゾート地、テーマパークなどである。廃墟のホテルの錆びついたゲームコーナーに並ぶ機体には鳥肌さえ立つ。干からびた温泉には切なさを感じるし、雑草の生い茂ったテーマパークの入り口には、なんとも言えない感情になる。 今まで見た廃墟の中で、敢えて一番を選ぶなら、仁尾サンシャインランドだろう。それは香川県の仁尾にあった場所。学生時代に眺めた光景。 実は全盛期の頃は全く知らない。俺が香川に来た時には、仁尾サンシャインランドはもう活動してなかった。初めて見たのも、フェンスの中の静かな場所。周りには、一面に海が広がるけど、それ以外に目立つものは無かった。ここに過去、遊園地が存在したのかっていうぐらいに。 以前、付き合ってた彼女とはよく仁尾の海に行った。テトラポットが並ぶ海。砂浜なんて無い。テトラポットを跨ぎながら、それでも水着に着替えて泳いだりもした。残りのガソリンを気にしながら。 海の傍にはすぐ廃墟がある。潮風を浴びた看板「仁尾サンシャインランド」。嫌でも目につく。 俺は指差し、「ここに来たことある?」と彼女に尋ねた。 「子供の頃に」と彼女は答える。そう聞くと、たまらず二人で、車から飛び降り、フェンスによじ登ってその光景を眺めた。まるで、子供のように。泳ぎ疲れた、夕暮れ時の廃墟は綺麗だった。 メリーゴーランドが見えた。そこには、二体の馬が横たわっていた。焦げ茶の驢馬と薄汚れた白馬。一体、何人の子供を跨がせたのだろう。役目を終えた二人は、俺たちには眠っているように見えた。 テトラポットから向かって来る風に靡きながら車に乗ると、嫌な明日を思い出した。 PR
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切ない
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>あい
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有意義な休みの翌日は過ごした内容にもよりますが"うははははぁ~"となってポワポワしてるので変なテンションでの仕事になります。
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なんともいえない感じ。
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