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樹の海とは、わかりやすくて、素晴らしい表現である。そこには行ったことはないが、見下ろす風景が緑一面であることは、安易に想像できる。日本の最高峰、富士山から見下ろす光景を。
樹海と言えば、青木ヶ原樹海を指すことは誰だって知ってる。 そしてそこが、一度足を踏み入れたら、脱出困難な自殺の名所だってことも。 松本清張の「波の塔」の影響で、自分の死をロマンチックテイストに仕上げたい人たちや完全失踪を果たしたい人たちが青木ヶ原に向かい、その地を有名にした。 子供の頃に見た、樹海探索番組で、実際に白骨化した自殺体が出てきたのは、よく記憶に残ってるし、数年前に見た、朝のニュース番組で特集が組まれ、自殺体を発見してしまったレポーターの悲鳴は真似が出来る。 そんな映像も今では動画サイトで流れてる。 死に触れようと人が向かう、この森のこと、死に一番近くて、とても怖い場所だけど、知りたいと思った。死を覚悟した人を感じたいと思った。 自殺体よりも、遺留品の方が興味がある。死に行った人を駆り立てたものは? どんな生活をしてた? どんな服を着ていた? 何の本を読んでた? 何の曲を聴いてた? どの映画が一番好き? どの瞬間が一番幸せだった? すべては想像の産物でしかないが、その空想は哀しい。自殺する人にとって、樹海はもしかしたら、最悪の場面でしかないかもしれないから。全盛期は記憶の中にあって、遺留品は衰退期のものでしかないかもしれないから。もしかしたら、全盛期なんてないかもしれないから。 廃墟を見つめ、想像するときの気持ちと似ている。 両手を広げて、想像しよう。 PR
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