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道化師たちのリビドー Re boot

Libido of clowns
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04.11.16:22

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06.27.12:59

「ジョジョ」から学ぶ人生哲学 ①

 口癖の一つに「ですよね」という言葉がある。(ピンチ時のみ) つまり、相手の意見に大いに賛同するのである。ごくごく普通に、当たり前のように相手を否定することなく、相手の意見を尊重するのである。ファイナル・ファンタジーで例えれば、オートバーサクのようなものである。HPが無くなり、ぐったりしてる時に発動する。まさにピンチ時のみに発動する。その口癖と同時に、媚びた笑いもすることができる。いつも以上に大げさに笑うのである。笑うと言っても、声を出して大きく笑うのではなく、重要なのは表情である。心の底から「ですよね」を表現するのである。これで交渉相手が怒りを感じている時、今までいくつものピンチを切り抜けてきた。

 まさに「長いものには巻かれろッ」精神である。我が一族の家訓には無いから、いつのまにか、自分自身で培ってきたものだと思う。人生経験で得たものは大いにあるが、作品から得たものも多い。

 今までで、一番影響を受けたのは「ジョジョ」である。もはや、説明不要、ハイセンス漫画である。これから学べるものは偉大であり、ものすごい影響力を持つ漫画である。

 敢えて、一言で言うなら、「人間賛歌であり、スタンドという魅力ある設定は別として、すべての描写に意図がある作品である」 きっと俺は「ジョジョ」が嫌いな人とは仲良くなれない性質である。今日は、有名なシーンではないとこを選ぼう。


 「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン6巻」より

 ストーンオーシャンは監獄での話である。その中でF・Fという女性囚人がいる。正式にはフーファイターズと呼ぶ。エートロという囚人(すでに死亡)の体を乗っ取って生活している、知性あるプランクトンのミュータントである。プランクトン故に、常に水分を取っていないと、死ぬというわけである。ストーンオーシャンの主人公である、
空条徐倫とはふとしたきっかけで、仲間になる。

 そのF・Fが監獄の食堂で並んでいる風景。ちゃんと並んでいないと、我先にと平気で割り込まれる場所である。最も、F・Fが乗っ取ったエートロはもともと監獄で苛められていた存在なのも理由の一つかもしれない。

 当たり前のように割り込まれてるF・Fに徐倫が声をかける。
「列……割り込まれてる。おい! 割り込まれてるってばさ!」
「知ってる」と割り切ってるF・Fが返す。
「割り込むなバカって言えーッ!」
 心配した徐倫が怒る。ごもっともな意見である。ここではナメラレルことが生死に関わる。
「そーゆーのはダメだと思う……無理やりはいいことがない。自分からさー変わんなきゃ……そう思うわけ。他人から認められたいなら自分を変える。だろ? で、今までの『逆』をやってみよう!……って思ったわけ。『コーヒー』の逆ってさー何かな? コーヒーの反対」
 尋ねられた徐倫はしばらく考え、「紅茶?」と答える。
「そ! 紅茶! この『エートロの体』はコーヒーが飲みてーって思ってるから、わざと紅茶をたのんでみる。あえて。わかる? ね? パンをやめてライスを食べる。塩じゃなくてソースをかける。右じゃなくて左手でスプーンを持って食う! 逆をやって自分を変えて行こうって思ってるわけ」
 F・Fは思いを告げるが、面倒くさいのか徐倫は話を濁す。それでも徐倫の話に答えるが、F・Fの意思は止まらない。
「徐倫……ブタ肉の逆は何? ポークの逆」
「ブタの逆? ブタの逆は……チキンとかビーフとか?」
当てずっぽうに徐倫が答える。すると、二人のやりとりを見ていた食堂係りの黒人の女性が徐倫の答えを叩き割るように答える。
「ブタの逆はシャケだぜ。ブタはゴロゴロした生活だが、シャケは流れに逆らって川をのぼるッ!」
「気に入った――ッ!」とF・Fは皿にシャケを盛ってもらう。
「でも、また……割り込まれてる。ほら!」
 と徐倫は並んでる列に割り込まれることを嫌悪する。
「『ナメンなバカ』って言え――ッ。その方が早いってッ! ほら、また入られてるってば!」
 徐倫は怒りを抑えられない。
「だから、さっきから逆をやってるわけ」
 F・Fは平然を答える。
「もっとたくさん割り込ませる……とか。どんどん入って。どんどん」
 割り込む集団を親切に誘導する。
「おい、なんだ!? てめーら、そこでわり込んでんじゃねーぞッ!」
「うおお、あたしに触んじゃねェェー」
「もどれ、この残パンがッ!!」
「なんだと、このビチグソが――」
 F・Fが無理に割り込ませた囚人たちが順番を急ぎ、暴動を始めたのである。逆に正規のルートはスムーズに動ける。
「おっ、やったスイスイとーれる。スイスイ」
 と徐倫も涼しい顔である。

 
 いよいよ、夏到来である。発想の転換が大いに必要である。



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06.25.22:49

地図から消された島

 ニンジンの欠片を宙にかざすと、ウサギたちが寄ってくる。白、クロ、焦げ茶、グレー、そして何色かと一言では表現しにくいヤツ。ウサギにも色んな色があるものだと感心させられる。それに性格もニンジンをチラつかせると、すぐに寄って来るヤツ、なかなか警戒して伺ってるヤツ。性格も様々だが、愛くるしい姿をしてる。ニンジンに貪りついている時だけ、そいつらに触れることができる。

 もし、こいつらの先祖が大東亜戦争時代からのものだったら、ちょっとした感動である。何故なら、GHQの支配下で、この島は草木は枯れ、沿岸の貝類たちは消滅したのだから。島全体に三センチまで積もるカルキを盛られたわけである。残念ながら、このウサギたちは本土からやってきたウサギらしい。

 広島県竹原市大久野島。戦時中は地図から存在を消された島である。国家秘密に値するものを作っていた島だからである。もっとも哀しいものを……。

 それは毒ガスである。大東亜戦争に備えてこの島で毒ガスが作られていた。当時にもウサギがたくさんいた。勿論、意図があった。ガス漏れが瞬時に分かるようにウサギたちが放たれていたわけである。

 ここには哀しい廃墟が存在する。毒ガス貯蔵庫。老朽化した、鉄骨が剥き出しになったコンクリートの門の向こうに、かつて毒ガスが存在した。立ち入り禁止区域になっているが、立ち入り禁止になってなくても、迫力がありすぎて足がすくむ。まるで門構えが髑髏のようだ。見えないその先には、とんでもないものが存在していそうな恐ろしいエネルギーを持った場所。パワースポットという言葉があるが、その真逆の言葉があるなら、それを贈りたい。

 島をもう少し歩いて、毒ガス貯蔵庫の対角上の場所には、毒ガス制作のために稼働していた発電所の廃墟がある。今にも崩れ落ちそうな高いコンクリートの建物に沢山の植物が絡みついている。しかも、その植物たちももう、役目を終えたように色褪せている。

 帰りのフェリーの中、タバコを吸おうと、ポケットを弄ったが、どこにも見当たらなかった。きっと大久野島に忘れてきたんだとそう思った。

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