04.05.02:45
|
11.24.15:58
こんな経験はないかな?
あまりにも気に入らなかったり、自分の居場所じゃないと思って、離れようと決心したんだけど、目に映った光景があまりにも綺麗で、自分の居場所を再確認するってこと。そして、全く違う判断をしたっていう経験。 十代の後半、僕はここにはいなかった。住み慣れた街の中心部を離れて、どこかの田舎に向かってた。何かの成長と言えば成長で、失敗と言えば失敗だった。 引っ越しのとき、フロントガラスから見える風景に親父が笑ってた。親父も街中で過ごしただろうから、悪意はないんだろうけどさ。一緒になって笑いたかったけど、僕がこれから四年間過ごす場所を笑うわけにはいかなかった。 そこで僕は四年間過ごした。悲しいときも勿論あったけど、楽しいことの方が圧倒的に多かった。つまり、幸せだったってわけ。相変わらず何もかもが同じことの繰り返しだったけど、何もかもが初めての経験だった。 「幸せの最中にいるときには、その幸せに気が付くことが出来ない」 別に誰かの名言なんかじゃないさ。 四年間が終わろうとしてたとき、最後に仲良かった友達たちと飲んだ。みんな最初から一緒にいたやつばっかりだ。何をしたら喜ぶとか、何をしたら怒るとか、好きなものとか、許せないものをお互い分かってるやつばっかり。 最後別れるとき、一人の友達が泣きながら俺を抱きしめた。男に抱きしめられるのは初めてだったけど、悪くなかった。女に抱きしめられた方が嬉しいけど、そのときは悪くないって思ったんだ。そして、ここにずっといたいと思った。勿論、誰一人欠けることなく。 あれだけ、嫌がってた田舎で不便なこの場所を神聖な場所すら感じて、僕は想いがバレないように大袈裟な振りをして抱き返した。 夕暮れ時、小さな窓から僅かな光が入り君を照らしていた。いや、光が入ってきたのは、その窓じゃないかもしれない。長かった髪を顎の位置まで切って、いつもの服装じゃない君が俯いて、哀しそうに座っていた。 「きっと、これはなにか悪い夢だよ」 君のあまりの美しさに、咄嗟に僕は君にそう言ったけど、君はすぐには顔を上げることはなかった。 きっと、君は僕がフレディだって気が付いていたから。 PR
|
|
出会わなければよかった人なんて一人もいない。
|
|
>ヤマネコさん
|
|
今度、その諸説をじっくりお聞かせ願いたいと存じますw
|
|
|
|
