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07.29.22:34
今の仕事は生活指導員という名称である。知的障害がある利用者さんと、ごく短期間の生活を共にする。何人かの利用者さんと夜を共にするわけである。一緒に夕食を食べ、入浴を見守り、一緒にTVを観て過ごし、ベッドに入るまでを見届けるのが俺の仕事である。知的に障害があるということは、我々が思っている以上に辛い瞬間もある。自分の気持ちを言葉にして表現することができなかったり、脳からの信号が上手く送れないため、筋肉を上手く動かせないこともあるし、眠ることができなかったりすることがある。
もっとも、眠いのにわざとに「まだ寝ない!」と言葉では言えないものの、そう表現する利用者さんもいる。まだ起きていたいのか、俺を困らせたいのかは分らない。 一昨日の出来事である。発達障害があり、知的障害も併用してある、とある利用者と一緒になった。今までに何度か一緒になり、彼女がどう過ごすのかを経験して知っている。彼女は消灯時間が来てもすんなりベッドに向かうことはない。はっきりと喋ることはないが、こちらの言うことはある程度理解できる。 「もう、寝る時間だよ」と告げても、目の前で手を振り、拒否のサインを出す。これがいつもだ。 そういう場合はどうするか? 他の利用者も寝ているが、「俺も寝るよ」という状況をつくるのである。TVを消し、エアコンも消す。照明もできる限り暗し、俺はまだやらなきゃいけない仕事が残されているのだけど、もう寝るという仕草をするのである。そうすると、諦めてベッドに向かってくれるのである。 一昨日も、同じような状況だった。「もう寝るよ」の声かけに手を横に振り、嫌だと示す。そして俺はTVとエアコンを消し、照明を落とす。 そうすると、諦めたのか「はいはい」の声。いつもなら、そう呟くとベッドに向かうのだが、一昨日は続きがあった。 「あれ、だあれ?」 と誰もいない、あらぬ方向を指差すのである。言葉はごく少ないが、俺にはわかる。 「分ったわ、もう寝るよ。でも、それはさておき、あれは一体誰なの? 知らない人だけど……」 と言っているのだ。俺は、彼女が初めての人を見ると、まず近くの職員に「あれ、だあれ?」と言うのを知っている。 俺には何も見えなかったが、そこには俺の目には見えない何かが存在してた……とでも言うのであろうか。 PR
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他の人には存在しなくても利用者さんにとっては存在したんでしょうね
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えっとね、それはね…
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〉あい
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