04.05.11:37
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12.12.16:05
子供の頃はあまり好きではなかったのだけど、今は不意に食べたくなる。特にこの時期には。 あまり好きではないまま、うどん県に行くことになった。うどん県というぐらいだから、うどん屋がすこぶる多い。うどん屋のカウンターには高確率でそれが置いてある。みんな当たり前のように、それをいくつか皿に取り、うどんを注文する。いつからか、俺も真似をするようになっていた。辛子を付けて食べるものだとばっかり思っていたが、うどん県のそれは辛子味噌を付けて食するのが常だった。 アルコールを覚えてくると、むしろそれが好きになった。 いくつかの具材を好んで食べるようにはなったが、それでも大根は避けて通った。大根だけはどうも好きにはなれなかった。 やがて、アルコールを必要以上に飲むようになり、年をとった。好むどころか、自分で作るようになった。 大根とこんにゃくに隠し包丁を入れ、それらとじゃがいもは事前に煮込んでおく。ゆで卵を作る手間も気にならない。出汁は、昆布と鰹節でしっかり目に取る。練り物は食べる少し前に入れて、蓋をして眺めて待っている。手間を掛けて取った出汁の香りが蓋から溢れる。 蓋を開けると、出汁が染みた大根が目に入る。やっぱりこれがないと始まらない。煮崩れしないように太目に切ってある。 自分で作ってみると、なかなか美味しいのではないかと一人で笑っている。煮込めば煮込むほど美味しくなるのではないかと錯覚して、煮込んでみるけど、じゃがいもが煮崩れしただけで更に笑う。 昨日の昼食も夕食も、今日の昼食も、おそらく今夜の夕食も。しばらく食べなければならない。 昔、TVで見たコントの風景、おでんの屋台に、日本酒に、スーツ姿のくたびれたサラリーマン。 俺はスーツすら着てないけど、それでも一人で部屋で笑っている。 PR
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販売されてる素とかは使わないんですね。
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>やまねこさん
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わぁ!ぜひお願いいたします(๑˃̵ᴗ˂̵)
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